値引率に喜んではいけない

ハウスメーカーと契約の時、支払い総額は当然ですが、どれくらい値引きしてもらえたでしょうか?
競合メーカーを引き合いに出したり、いろいろ工夫して値引きを引き出しますが、最終の決定時に値引きの大きさで比べてはいけません。

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家の値引きは信用できない

家の場合、家電などの購入とは違い、他社との競合といっても非常に難しい。
競合すること自体が難しいわけではありません。
難しいのは、その競合同士の比較です。
家電量販店同士で価格を比較して、値段を引いてもらう。
これは簡単です。
それは同じものの値段を比べているから。
でも、家は違います。
構造からして木造と鉄骨ではまったく違いますし、構造が似たようなハウスメーカー同士であっても、細かい仕様が異なります。
仕様が違うということは、値段が違って当たり前ということ。
家電で例えるならば、A社のテレビをビックカメラで値段を出してもらい、B社のテレビをヤマダ電機で値段をだしてもらってもそもそも競合にもなりませんよね。
テレビのサイズが同じ50インチだったとしても、製品が違えば何の意味もありません。
家の競合というのはこのようなものなので、金額だけでは単純に判断できない状況となっています。

どちらがお得?

ハウスメーカーのC社とD社に見積をもらいました。
C社は初め3000万円。
D社は、3200万円。
その後、値引き交渉などを経て、C社、D社共に2900万になった。
果たしてどちらが得なのでしょうか?
わかりませんよね。
できるだけ同じような広さや仕様で依頼したとしても、まったく同じ家ではない。
得なのがどちらかなんてわかりっこありません。
でも、もしかすると、D社のほうが得かもって思ってしまうこともありえることです。
そう、値引きが大きいから。
もし交渉しなければ3200万円の家が、2900万円で建てることができる。
300万円も得って考えることもできます。
でも、この初めの見積の金額ってどこから出てきたのでしょうか?
D社が得だというのは、初めの金額がC社、D社ともに、同じように出されていることが前提です。
でも、会社が違えば見積の出し方も違います。
同じであるはずがありません。
それぞれ別の方法で算出された見積を基準にしている限り、得だ、損だということは、実際にはわからないと思います。

同じハウスメーカーでもわからない

同じハウスメーカーであっても、値引き率が違ってきます。
それは交渉がうまくいったかどうかよりも、実は利益率の高い仕様であったかどうかが大きいのかもしれません。
例えば、総額2000万円の家と3000万円の家、どちらが値引率を大きく得られそうか?
当然、3000万の家です。
あくまで想定ですが、両方とも同じ利益率だとします。
仮に20%が利益だとする。
2000万円の家では、利益は400万円。
3000万円の家では、利益は600万円。
この場合、3000万の家はさらに100万円値引きしても、2000万の家より利益が大きくなります。
こんな風に単純に考えても、値引率で家を決めるのはあまりいい考え方ではありません。
さらに複雑にするのが、オプションなどの利益率も異なるということ。
家というのは、価格表があるようなものではありません。
単純に購入費だけでなく、工賃なども発生するため価格表なんて作りようもない。
ということは、初めの見積価格についても利益率がまったく同じではないということです。
ある程度は、機械的に出していますが、この設備がついていると利益率が高いため、値引きしやすいというものは、確実に存在します。
別のハウスメーカーでも、同じハウスメーカーでも、値引率については、あまり考えないほうがいいと思います。

理想をどこまで実現できたか

結局、家は見積、契約の段階では、得なのか損なのかはわかりません。
なので、損得よりは、予算内でどこまで理想を実現できたか?
これから建てる家の金額とその仕様に納得できたか?
このあたりを踏まえてハウスメーカーなり工務店なりを決めるといいのではないでしょうか?
この納得というのがポイントかも。
予算があるものなので、なかなかすべて完璧、満足した、とはいきません。
それでもいろいろ考えた末に納得できる家であることは必要だと思います。
そして、その家が得だったのか損だったのかは、家が完成して、住み始めてからやっと金額に対する評価ができるものではないでしょうか?
そのすみ始めてからの評価でさえ、結局は各個人の満足の基準は異なる上に、何軒もの家に住むわけではないため、評価もそれぞれの感覚でしかありません。
同じ仕上げを見ても、十分と思う人もいれば、これでは駄目だと思う人もいて、評価はあまり参考にはならないことが多いです。

目的を忘れないようにしたい

ハウスメーカー、工務店選びが長引いてくると、なかなか決断できなくなってきます。
そして、いつの間にか目的を見失いがち。
とにかく大きな値引きを勝ち取ることが目的ではないはずです。
いい家を建てたい。
誰もが考えることですが、いい家というのは、お得な家ではないですよね。
家族の要望を満たした家だと思う。
ただ、そこには予算が存在しているため、予算内で要望をできる限り満たした家。
それが目的です。
総支払額がいくらというのは、多少は参考になりますが、値引率が何%だというものは、あてにならない数字だと思います。

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