樹脂サッシについて考えてみる

樹脂サッシが徐々に一般的になっています。
アルミサッシに比べて断熱という意味では圧倒的にいい。
まあ、サッシの面積なんて家の面積に比べればたいしたことないので、気にしなくてもいい程度とも言えますが、断熱にこだわるなら、サッシにもこだわりたくはなります。
でも、樹脂サッシにも、アルミサッシに劣る点はあります。

0345

どうしても重くなる

樹脂サッシはどうしても重くなります。
アルミより軽い樹脂なのになぜ?って思いますが、理由は簡単です。
強度を出すために使われている樹脂の量がアルミに比べて多いのです。
単純に分厚くしたりして強度を高めるため、重くなってしまう。
これは窓を開閉してみれば誰でもわかるくらいに違います。

強度に不安

アルミと樹脂。
比べれば当然アルミのほうが強度が上です。
そのためか樹脂サッシはどうしても割れるというリスクが付きまといます。
かなり割れにくい素材とはいえ、アルミに比べれば割れる可能性は高いです。

経年劣化

アルミも多少は劣化しますが、大きな問題はありません。
対して、樹脂サッシ。
劣化により割れや色の退色を生じることがあります。
樹脂の種類にもよりますし、環境にもよるのですが、劣化はアルミよりも大きいです。

やはりアルミよりは弱い

このように基本的に強度面に不安がある樹脂サッシですが、樹脂サッシが日本に導入されてから、すでにかなりの年月がたっています。
その中で割れが発生したり、問題が発生した割合は、それほど高くありません。
さらに、樹脂もどんどん改良が進んでいますので、それほど気にすることはないのかもしれません。
ただ、アルミサッシと比較した場合、間違いなく強度や劣化の問題は存在しています。
そして、アルミより劣化しやすいであろう樹脂サッシ。
その使い方に非常に疑問を感じています。
基本的に樹脂は経年劣化などにより消耗すると考えていいと思います。
ということは交換することを前提として考えた構造であるべきだと思うのです。
樹脂サッシの構造を見てみると、窓自体は簡単に交換可能です。
でも、窓枠はどうなっているでしょうか?
外壁を外さないと簡単には交換できないような構造になっている。
これが一番の問題だと考えます。
樹脂である限り、劣化します。
ならば交換が簡単にできるような構造にすべきだと思います。
樹脂が悪いわけではありません。
その構造が一番の悪ですね。

断熱について考えるのはサッシだけ?

デメリットは、これくらいにしておいて、一番大きなメリットである断熱についてはどうでしょう?
確かにアルミよりいいのは間違いない。
でも、家全体で考えた時、それほど気にすべきか?というと難しい問題になります。
ガラス部分は家の面積でも大きな部類に入ります。
でも、アルミの部分の面積は微々たるものでしかありません。
さらに、24時間換気において、排気した分、外気をそのまま取り入れると冬場はかなりの熱損失があります。
その量は、サッシの違いによる損失より数倍大きいと考えられます。
問題に対応する時は影響の大きなものから行うべきです。
本来は、換気システムについてもっと対策すべきだと思うのですが・・・・。
サッシについては徹底的にこだわるのに、換気についてはそれほどこだわらない、というのは断熱という意味においては本末転倒です。

サッシだけではないのですが、断熱というのは熱を断つということになります。
これは常に熱を断ち続けます。
どういうことかというと、屋外の気温を上手に室内に生かせないということになります。
実際、真夏や真冬は高断熱な家が有効なのかもしれません。
でも、春や秋には屋外が快適な環境であったとしても、外気や太陽の熱を室内に取り入れたくても、うまくいかないということになってしまいます。
それはもちろん高断熱なため熱をすべて遮断しているから。
常にエアコンを入れているから大丈夫。
そういう考え方もありますが、エアコンにできるだけ頼らずに、自然の状態で快適に暮らしたい、という気持ちもどこかにあるんですよね。

軸組みではより心配かも?

また、木造軸組みにおいて、樹脂サッシを採用するのはどうなのでしょうか?
おそらくすでに実績はたくさんあるとは思いますが、普通の軸組みでは構造上、2x4などと比較して、木の動きのためのゆがみが大きくなると思います。
そのゆがみに対して、樹脂サッシで大丈夫なのだろうかという疑問があります。
ただ、このゆがみは各家によって違うので問題が顕在化しないのかもしれません。
一部の樹脂サッシの割れが発生した家などは、もしかしたら家の構造上、ひずみやゆがみが多い構造になっているのかもしれません。
ただ、樹脂サッシの割れは軸組みだけというわけではないので、単純に軸組みには不向きともいえませんが、構造的により強度のあるアルミサッシのほうがいいのではないかと思います。

しっかりと比較検討することが大切

私は個人的に最近のアルミサッシとの価格差なら樹脂サッシの採用はありだと思っています。
でも、予算の都合から減額を考える時に、どうしてもこだわって樹脂サッシを採用するほど効果があるのかは疑問を感じます。
当然なのですが樹脂サッシを推す人は樹脂サッシのメリットばかりを強調します。
アルミサッシは時代遅れで、何もメリットがないかのように。

さらには、海外では樹脂サッシが当たり前だ、というような情報など、環境などによる違いなどは考えないで、誤認させるような広告や宣伝まである。
たしかに樹脂サッシも多いですが、木製サッシはそれ以上に多いです。
そして、サッシの種類も違う。
日本では一番よく採用される引き違い戸ですが、海外の多くの国では、主流ではありません。
上げ下げ窓、滑り出し窓、ドレーキップ窓などが多いように感じます。
実際には窓の構造自体が異なるものが多いのに、サッシの材質だけを見て、海外では樹脂サッシが・・・これではわざと誤解させようとしているのでは?と言われても仕方がない気がします。

広告・宣伝には十分気をつけるべき

樹脂サッシには、間違いなくメリットがあります。
でも、アルミサッシにも大きなメリットが存在しています。
家において重要な耐久性や強度、そして、樹脂サッシよりも遥かに長く使われているという実績など。
両者のメリット、デメリットをきちんと比較検討して採用するべきだと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク