実は点検するとメンテナンス費用がかさむ

アフターサービスを重視して家を建てるという方もかなりいらっしゃるかと思いますが、希望されるアフターサービスってどのようなものでしょうか?
無料でいつまでもサービスをしてもらえればそれが一番良いのですが、そうもいきません。
実際には、問題発生時に連絡したら対応してもらえる、ということと、点検を定期的に実施して、その都度、補修を行う、という二つのサービスからなるものがアフターサービスだと思います。
ただ、このうちの後者。
定期的に点検するというのがなかなか厄介なものなのです。
定期点検自体はありがたいサービスです。
でも、点検するということは異常を見つけるということでもあります。
これはいいことでもあるのですが、維持費が高くなってしまう要因の一つでもあるのです。

定期点検するとどうなる?

点検をするということは、異常を見つけるということ。
早期に異常を見つけて補修する。
これはいいこと。
でも、壊れかけているかもしれないものについてはどう考えますか?
もし点検して、壊れそうだとすると、点検を実施している側としては当然補修・交換を勧めざるをえません。
プロに勧められれば、たいていの場合、補修や交換をお願いすることになる。
これが場合によっては、非常に維持費を高くしてしまう要因となります。

壊れかけというのは、実際には壊れていないということ。
普通に動いている場合も多いです。
それを点検してしまうと、壊れる前に先行して交換することになる。
消耗品のため交換が必要だったり、劣化により補修が必要というものはたしかにあります。
でも、故障してしまい、交換が実際にいつ必要になるかというのは、誰にも分りません。
急にエラーが発生するなどの予兆のようなものがある場合もあるのですが、まったくない場合もある。
また、エラーとなった機器について、そのエラーが予兆なのか、たまたまタイミングが悪くエラーになったのかはわからない。
結局、メーカーのメンテナンスの人にすら故障するタイミングは把握できません。
このような場合、メーカーの人間としてどのような対応をすべきか考えてみましょう。
私なら、そろそろ寿命が迫っているので交換をおすすめします、というような形にすると思う。
これを言われて、どうするかが難しいのです。
たしかに、交換すれば安心です。
でも、もしかしたら、まだかなり長い間、壊れずに使えたかもしれません。
もうすぐ壊れるといっても、それはいったい、いつなのか?
1か月後?1年後?3年後?
実際はわからないのです。

他のものに置き換えて考えてみる

車のタイヤに置き換えて考えてみるとわかりやすいかもしれません。
車の点検を自動車メーカーのディーラーに持っていくと、タイヤが減っているので交換を、と指摘されることがあります。
でも、実際にはまだまだ走れる状態です。
運転の仕方や乗る距離によっては、1年後でも大丈夫な場合もあるかもしれない。
そこで、もう少し様子を見ますと断ればいいのですが、指摘されて実際にタイヤを見てみると確かに減っている。
プロに指摘されたので念のため交換するか、ということになる。
でも、今の今まで車に乗っていても大丈夫だったタイヤを交換していることになります。
事故になってからでは遅いので、仕方ないかも知れませんが、確実に点検によってタイヤ交換の時期を早めたことになりますよね。

同じことが住宅でも起こってしまうのです。
10年、20年の定期点検時に外壁の塗装の劣化や、サイディングの目地のシーリング材の劣化を指摘されるとどうしても補修をせざるを得なくなります。
これらは実際にはすぐに補修しなくても大きな問題ではありませんし。
目地から雨水がにじんだとしても、防水シートがありますし、サイディングの金物を取り付けてある木材もそう簡単に雨にやられるものでもないからです。
かなり放っておいてもトラブルにはならないでしょう。
ただ、実際にどれくらい持つかはわかりませんし、見た目は悪くなるので、お金に余裕があるなら早めの補修は悪いことではない。
でも、悪くはないからといって、ベストのタイミングだったかどうかは別問題です。
そりゃあ早めに補修、交換をしてしまえば故障やトラブルは減ります。
でも、その分費用はかさんでいく。
早めに対応したから、安く済んだという場合もあるかもしれませんが、どちらかというと、早めに対応する分コスト高になる場合のほうが多いと思います。

安心には費用がかかる

点検を行うと安心ではあります。
ただ、費用の面で考えると、安心感に費用をどれくらいまでかけるか、という問題にもなります。
家は20年、長い場合では40年近く住み続けることになります。
だから定期的に点検をして安心したい、という気持ちもわかる。
でも、家は本来は雨露とある程度の暑さ寒さをしのげれば、それで十分とも考えることができる。
新築当時の快適さや綺麗さは少しずつ失いながらも、最低限の機能を果たしてくれて、40年住めるなら十分という考え方もあります。
点検は安心感もあるし、ありがたいことですが、費用面ではデメリットにもなりうるので注意も必要です。

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